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# LLM Call の自動トラッキングを制御する

> W&B Weave が OpenAI、Anthropic、その他の LLM ライブラリへの Call を自動的に記録する方法を制御します

アプリケーションで LLM プロバイダのライブラリ (OpenAI、Anthropic、Cohere、Mistral など) を使用している場合、Weave は自動パッチ適用の仕組みによって LLM Call を自動的にトレースします。`weave.init()` を呼び出すと、Weave はサポートされている LLM クライアントライブラリをインターセプト (パッチ) します。アプリケーションのコードを変更する必要はありません。プロバイダーの SDK を通常どおり使用するだけで、Weave が各リクエストを Weave Call として記録します。

このページでは、この動作を変更すべき場面とその方法について説明します。具体的には、自動トラッキングの無効化、対象プロバイダーの限定、入力と出力の後処理 (PII のマスキングなど) を取り上げます。

<h2 id="default-behavior">
  デフォルトの動作
</h2>

デフォルトでは、Weave は `openai` や `anthropic` などの一般的な LLM ライブラリに自動的にパッチを適用し、それらへの Call をトラッキングします。プログラムの冒頭で `weave.init(...)` を呼び出したら、あとはこれらのライブラリを通常どおり使用してください。各ライブラリの Call は、project の Traces に表示されます。

<h2 id="configure-autopatching">
  自動パッチ適用を設定する
</h2>

以下のセクションでは、Python と TypeScript で自動パッチ適用を有効化、無効化、または細かく調整する方法について説明します。お使いの SDK のタブを選択してください。

<Tabs>
  <Tab title="Python">
    <Warning>
      `autopatch_settings` 引数は非推奨です。暗黙的なパッチ適用を無効にするには `implicitly_patch_integrations=False` を使用してください。インテグレーションごとに設定を構成するには、`patch_openai(settings={...})` のような個別のパッチ関数を呼び出してください。
    </Warning>

    Weave は、デフォルトで、サポートされるすべてのインテグレーションに暗黙的なパッチを自動で適用します。

    暗黙的パッチ適用 (自動) : Weave は、ライブラリをインポートするタイミングに関係なく、ライブラリに自動的にパッチを適用します。

    ```python lines theme={"system"}
    # オプション 1: weave.init() の前にインポートする
    import openai
    import weave
    weave.init('your-team-name/your-project-name')  # OpenAI には自動的にパッチが適用されます。

    # オプション 2: weave.init() の後にインポートする
    import weave
    weave.init('your-team-name/your-project-name')
    import anthropic  # インポートフック経由で自動的にパッチが適用されます。
    ```

    暗黙的パッチ適用を無効にする: 明示的に制御したい場合は、自動パッチ適用をオフにできます。

    ```python lines theme={"system"}
    import weave

    # オプション 1: settings パラメーター経由
    weave.init('your-team-name/your-project-name', settings={'implicitly_patch_integrations': False})

    # オプション 2: 環境変数経由
    # スクリプトを実行する前に WEAVE_IMPLICITLY_PATCH_INTEGRATIONS=false を設定します

    # 暗黙的パッチ適用が無効な場合は、インテグレーションに明示的にパッチを適用する必要があります
    import openai
    weave.patch_openai()  # OpenAI のトレースに必須になります
    ```

    明示的パッチ適用 (手動) : インテグレーションに明示的にパッチを適用することで、きめ細かく制御できます。暗黙的パッチ適用がオフの場合や、一部のプロバイダーのみをトレースしたい場合に便利です。

    ```python lines theme={"system"}
    import weave
    weave.init('your-team-name/your-project-name')
    weave.integrations.patch_openai()  # OpenAI のトレースを有効にする
    weave.integrations.patch_anthropic()  # Anthropic のトレースを有効にする
    ```

    上記のコードを実行すると、Weave は明示的にパッチを適用したプロバイダーのみをトレースします。

    <h3 id="post-process-inputs-and-outputs">
      入力と出力を後処理する
    </h3>

    パッチ適用のオン・オフを切り替えるだけでなく、Weave が各 Call について記録する内容を変換することもできます。パッチ関数に settings を渡すと、Weave による入力と出力の記録方法をカスタマイズできます (PII やシークレットをマスクする場合など) 。

    ```python lines theme={"system"}
    import weave.integrations

    def redact_inputs(inputs: dict) -> dict:
        if "email" in inputs:
            inputs["email"] = "[REDACTED]"
        return inputs

    weave.init(...)
    weave.integrations.patch_openai(
        settings={
            "op_settings": {"postprocess_inputs": redact_inputs}
        }
    )
    ```

    センシティブデータの処理の詳細については、[PII データでの Weave の使い方](/ja/products/wandb/weave/cookbooks/pii)を参照してください。
  </Tab>

  <Tab title="TypeScript">
    TypeScript SDK は、OpenAI と Anthropic に対してのみ自動パッチ適用をサポートしています。OpenAI には Weave のインポート時にパッチが適用されるため、追加の設定は必要ありません。

    また、TypeScript SDK は以下をサポートしていません。

    * 自動パッチ適用の設定または無効化。
    * 入力と出力の後処理。

    自動パッチ適用が機能しない特殊なケース (ESM、Next.js などのバンドラー) では、明示的にラップして、Weave が OpenAI クライアントを確実にトレースできるようにしてください。

    ```typescript twoslash theme={"system"}
    // @noErrors
    import OpenAI from 'openai'
    import * as weave from 'weave'
    import { wrapOpenAI } from 'weave'

    const client = wrapOpenAI(new OpenAI())
    await weave.init('your-team-name/your-project-name')
    ```

    ESM のセットアップとトラブルシューティングの詳細については、[TypeScript SDK インテグレーションガイド](/ja/products/wandb/weave/guides/integrations/js)を参照してください。
  </Tab>
</Tabs>


## Related topics

- [コードをトレースする](/ja/products/wandb/weave/guides/tracking/create-call.md)
